山を歩いた。
赤い実を見て、 美しいと思った。
狼煙台を見て、 昔を生きた人たちを思った。
その帰り道、
倒れた木と、 落ちてきた石を見た。
もし少し時間が違ったら。
もし一歩ずれていたら。
そんなことを考えた。
でも、 僕は今ここにいる。
帰ってきて、 お風呂に入り、 大切な人と話し、 こうして言葉を書いている。
当たり前のようで、 本当は当たり前じゃない。
だから、
今日を大切にしよう。
明日がある保証なんて、 誰にもないのだから。
だから、
目の前の人に優しくしよう。
いつか別れの日が来ることを、 みんな知っているのだから。
だから、
感謝しよう。
一緒に笑えたことを。 一緒に歩けたことを。 今日も生きて帰れたことを。
人はいつか死ぬ。
それは悲しいことじゃない。
限りがあるからこそ、
花は美しく、 人は愛おしく、 今日という一日が尊い。
だから僕は、
今日を生きる。
優しく生きる。
感謝して生きる。
それが、 限りある命への、 静かな祈りだから。

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