──天国でまた会えるから

たとえ、どれほど深く愛していても、 叶わないことがある。

むしろ、本当に大切な人だからこそ、

今世ではなく、いつか天国で再会することを選ぶ。

そんな愛のかたちもあるのかもしれない。

どうでもいい人は、 時間とともに記憶から静かに消えていく。

けれど、

本当に大切な人は、心に根を張る。

離れていても、 会えなくなっても、

その人の言葉や笑顔は、 ふとした瞬間に胸の奥で波紋のように広がる。

ぼくは、死を選んだ先輩から教わった。

「恥も、名誉も、あの世には持っていけない」

と。

持っていけるのは、

誰かを想った記憶。

そして、

誰かに想われた記憶だけ。

だからこそ、

今を楽しむ。

今を笑う。

今を泣く。

今を愛する。

今を伝える。

私たちに与えられた時間は、 永遠ではない。

今日という日は、 二度と戻らない。

だから、

伝えられるうちに伝えよう。

抱きしめられるうちに抱きしめよう。

笑い合えるうちに笑い合おう。

その積み重ねが、 人生という宝物になるのだから。

金持ちも、

アイドルも、

誰かに憧れられる人も、

最後には皆、 同じ場所へ還っていく。

肩書きも、

財産も、

名誉も、

そこでの価値にはならない。

だからこそ、

今をどう生きるか。

それだけが、 静かに残り続ける。

いつか天国でまた会える。

そのとき、

「あなたに会えてよかった」

そう心から言えたなら、

きっと人生は幸せだったのだと思う。

だから、

今ここにいる人を、 どうか大切に。

今そばにいる誰かと、 どうか笑って。

その温もりを、 どうか当たり前だと思わないで。

なぜなら、

今日という奇跡は、一度しか訪れないから。

そして、

誰かを大切に想うことこそが、

この世界でできる いちばん美しい祈りなのだから。

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